デイサービスにおける看護師の役割とは

看護師が活躍する場は幅広く、保育園や学校、介護施設などで働く方も多くいます。中には、デイサービスで働きたいと考える看護師もいるのではないでしょうか。デイサービスにおける看護師の役割は限局されており、平たくいってしまえば介護施設で医療を必要とする場合に専門職としての力を発揮することになります。主な業務は、健康相談や服薬管理など利用者の健康管理です。問診をはじめ、検温や血圧、脈拍などのバイタルチェック、場合によっては採血などを行う事業所もあります。介護スタッフが行う業務量に比べると、少ないのが一般的です。現場に看護師が1人、ヘルパーが10人という状況であっても、利用者次第では看護師の方が業務量は少ないということはそう珍しくないでしょう。そのため、現場で人材を柔軟に動かそうとしているケースが多く、看護師は必須の業務を行いながら、余力の範囲で他の業務に従事することを求められることも少なくありません。特に、基本的には介護スタッフが行っているような入浴や排泄介助が代表例で、さらにはベッドメイク、清掃などの業務まで行う場合も事業所によってはあるかもしれません。介護業界は人材が足りていないため仕方ないと考えている看護師も多いです。しかし、それが当たり前と思わずに、その状況は打開しなければならないものだという認識も持つ必要があります。その忙しさが原因で、些細なミスをしてしまったときに致命的にもなり得るのが医療関係の仕事の特徴です。そのため、役割に集中できる環境が整えられた職場を選択することも、デイサービスで長く働きたい看護師には求められます。なお、これらの注意点はデイサービス以外でも有料老人ホームなどに興味がある看護師にも共通しているものといえるため、転職先を探す際はしっかりとした下調べが必要でしょう。